レコード (record) とは
円盤状の樹脂等に凹凸を刻むことでミュージック等の音響データを記録したメディアの一種
であり、また実際音のデータが収録された物を指します。音盤と呼ばれることもあります。
音の再生にはレコードプレーヤーと針を用います。
レコードの回転とともに、そのレコードに刻まれた溝の凹凸が針に振動を与え、
それが電気信号にチェンジされて増幅回路を通してスピーカーから音が出ることになります。
レコードプレーヤーの登場前までは蓄音機で再生されました。
呼び方
語源は「記録」という意味の英語"record"です。
「記録」の意味と混同されないよう、アナログレコード、アナログディスクなどとも呼びます。
また、SP(SPレコード、SP盤とも。以下同様)、LP、EPと規格で呼んだり、シェラック、バイナル(ビニール、vinyl)と
材料で呼んだり、rpm(回転数)によって78回転、45回転、33回転、16回転と呼んだり、
7インチ、10インチ、12インチと盤の大きさで呼ぶこともあります。
初期のレコード
世界で初めて実際稼動した再生できるレコードは、
エジソンが 1877年12月6日(のちの「音の日」)に発明した「フォノグラフ」です。
直径8cmの、錫箔を貼ったブラスの円筒に針で音溝を記録するという、基本原理は後のレコードと同じものです。
フォノグラフは、日本では蘇言機、蓄音機と訳されました。
ただしこの当時はまだ、ミュージック用途は大半想定されておらず、
エジソンも盲人を補助するための機器として考案しています。
これに対し 1887年には、エミール・ベルリナーが「グラモフォン」を発明しました。
一番大きな特徴は水平なターンテーブルに載せて再生する円盤式であることで、発端はエジソンの円筒式レコード特許の回避のためでしたが、
結論として、円筒式より収納しやすく、原盤を用いた複製も簡単になりました。中央の部分にレーベルを貼付出来ることも、円筒式にない特長でした。
CDやDVDに繋がる円盤型メディアのヒストリーは、このとき始まったと言う事が出来ます。
さらにベルリナーは、記録面に対し針が振動する向きを、従来の垂直から水平にチェンジしました。
これによって音溝の深さが一定になり、音質が高まりました。
エジソンもこれに対抗し、円筒の素材を蝋でコーティングした蝋管にチェンジし音質を向上させました。
蝋が固まるときに収縮することを活用した、鋳造による複製方法も発明しましたが、量産性は円盤式には及びませんでした。
当初、米国ではエジソンが、欧州ではベルリナーが市場を支配しました。
しかし、円盤式は同一音源の大量複製生産に適していたうえ、両面レコードの発明等もあり、結果的にベルリナーの円盤式レコードが市場を制しました。
尚、円筒式の記録媒体はミュージックレコードとしては姿を消しましたが、後に、初期のPCの補助記憶装置(磁気ドラム)に使われたことがあります。